こんにちは、ネブラ星雲(@nebra_nebula)です。
ついに発表されましたね!
キャノンから4月に開発発表されていた、ハイエンドミラーレスカメラ「EOS R3」が発表されました。
キャノンのミラーレスカメラとしては初めての縦グリップ一体型のカメラです。
視線入力によるAFなど、フィルムカメラ時代の「EOS 3」シリーズの再来と、一部で話題となっていましたが、予想を超えるスペックで登場しました。
正式な発売日は未定ですが、2021年11月下旬を予定しているようです。
- EOS R3のスペック
- ソニー α1と比べると?
- 気になるポイント
EOS R3のスペック(ソニーのα1と比較)
気になるEOS R3のスペックはこんな感じです。
せっかくなのでソニーのα1と比べてみました。
キャノン EOS R3 | ソニーα1 | |
---|---|---|
型式 | デジタル一眼ノンレフレックスAF・AEカメラ | レンズ交換式デジタルカメラ |
マウント | キヤノンRFマウント | Eマウント |
イメージセンサー | 35mmフルサイズ(36.0×24.0mm) | 35mmフルサイズ (35.9 x 24.0mm) |
有効画素数 | 約2410万画素 | 約5010万画素 |
総画素数 | 約2670万画素 | 約5050万画素 |
ISO | ISO100-102400 | ISO100-32000 |
視野率 | 100% | 100% |
倍率 | 約 0.76倍 | 約0.90倍 |
ファインダー | 視野率100% 倍率約0.76倍 約576万ドット | 視野率100% 倍率約0.90倍 約943万ドット |
モニター | 3.2型TFT液晶 約415万ドット | 3.0型TFT液晶 約144万ドット |
シャッター方式 | メカシャッター / 電子先幕 / 電子シャッター | オート / メカシャッター / 電子シャッター |
シャッター速度 | メカシャッター時:1/8000-30秒 電子シャッター時:1/64000-30秒 | メカシャッター時:1/8000-30秒 電子シャッター時:1/32000-30秒 |
連続撮影速度 | 最高約30コマ/秒(電子シャッター) 最高約12コマ/秒(メカシャッター) | 最高約30コマ/秒(電子シャッター) 最高約10コマ/秒(メカシャッター) |
動画 | 6K/60P、4K/120P | 8K/30P、4K/120P |
動画の30分制限 | 制限なし | 制限なし |
サイズ | 約150.0 x 142.6 x 87.2mm | 約128.9 x 96.9 x 80.8mm |
質量 | 約1015g(バッテリー、カードを含む) 約822g(本体のみ) | 約737g (バッテリー、SDカードを含む) 約652g (本体のみ) |
希望小売価格 | 748,000円(税込) | 862,310円(税込) |
ついついソニーのα1と比べてしまいましたが、有効画素数などが違うこともあり、あまり競合関係にある機種とは言えないかもしれません。
視線入力によるAFシステムという独自の機能に加え、ブラックアウトフリーの30コマ/秒の連続撮影、電子シャッターでのローリンシャッター歪みの大幅低減(EOS-1DXIII比で1/4)、6K60p 12bitのRAW動画、30分の制限のない最長6時間の録画、マルチアクセサリーシューの採用など、EOS R5/R6から大幅に進化させてきた印象です。
一方で、価格もべらぼうに高いのは若干気になりますね。希望小売価格は748,000円(税込)と、ソニーのフラッグシップモデルであるα1に迫る勢いです。
注目すべきポイント
視線入力によるAFシステム
個人的に一番の目玉機能です。
AFというのは手動で合わせようとするとどうしても時間ロスが発生してしまうため、特に動体撮影時に素早くAFを合わせられるシステムというのはありがたいです。
使い勝手がどの程度なのか未知数ですが、視線の入力でAFを制御できるというのは未来感があって良いですね。一応フィルムカメラ時代に「EOS 3」シリーズにて似たような機能を搭載していましたが、性能は大幅にアップしているはず。
一方で、最近のカメラのAFは非常に優秀なため、別にこんな機能いらないのでは?となってしまわないかが心配です。視線入力による明確な利点を見出せるかどうかが、このカメラが受け入れられる鍵になってくるかと思います。
ブラックアウトフリーの30コマ/秒の高速連続撮影
ついにキャノンでもブラックアウトフリーの連写ができるカメラが登場しました。
ソニー α9でこの機能が登場してから、ゲームチェンジャーと呼ばれるほど、高い注目と評価を受けて市場で受け入れられてきました。昨今のソニーのカメラ事業の成功に少なからず貢献している機能かと思います。
逆にいうと、今頃ブラックアウトフリーの30コマ/秒で写真撮れます!となっても、ようやくソニーに追いついたのか、という見方もできてしまかもしれません。
まぁ、特に動体撮影の分野ではあるに越したことはない機能です。
最速1/64000秒の高速シャッター
何気に1/64000秒の電子シャッターはソニーのα1にも搭載されていません。
そこまで高速なシャッターが通常の撮影で必要になることはまずないのですが、速いシャッターが切れるということは、それだけ屋外で明るいレンズが使いやすいということですし、高速なシャッターを活かした写真も撮りやすくなります。
30分以上の動画撮影
これも正直ようやくか、という気もしますが、EOS R3では動画の連続撮影は30分を超えてできるようになりました。特にミラーレスカメラにおいては、動画撮影についても高いスペックが要求されがちなため、もはや30分制限撤廃は搭載されて当たり前、といってしまっても良いかもしれません。
EOS R3では6K/60P、4K/120Pでの動画撮影も可能なため、映像作品向けのカメラとしても問題なく使用できるスペックを有しています。
まとめ
というわけで、『EOS R3』についてのご紹介でした。
色々言いましたが、総じて高い完成度で仕上げてきたなという印象です。キャノンのミラーレスカメラも初代EOS Rから始まって、EOS R5/R6と続き(間にRPとかもあったけど)、今回のEOS R3が第三世代という感じでしょうか。
まだ誕生して間もないRFマウントシステムですが、かなり高い完成度で仕上げてきたなという印象です。これまでは、どうしてもミラーレスカメラとしては、ソニーが一歩か二歩上にいるという印象でしたが、その差もほとんどなくなってきましたね。
最近はどのメーカーからも色々なカメラが発売され、少し市場が盛り上がっている感じで嬉しいです。
EOS R3については実際に購入、とはさすがにいきませんが、実際に発売されたら一度は触ってみたいカメラです。