写真撮影の世界って幅が広いですよね。写真を撮るのが趣味と言っても、ポートレートのように人物を撮るのが好きな人もいれば、風景写真を撮るのが好きな人、鳥や動物を撮るのが好きな人まで、非常に多岐に渡ります。
私は最近はもっぱら野鳥や飛行機など、動き物を撮ることにハマっていますが、もともとはスナップ写真を撮るのが好きでした。
スナップ写真と言えば、最も手軽に楽しめる写真撮影の1つです。時間も場所も気分次第で選べて、特に前準備もなく楽しむことができるので、忙しい現代人向けの撮影ジャンルかなと思っています。
スナップ写真に正解はありません。自分が良いと思ったものを、好きなように撮れば良いのです。ただ、そんなスナップ写真でも、適当に撮るとなんだかパッとしない写真になってしまいがちです。それを克服するにはとにかく写真を撮るしかないのですが、何も考えずに写真を撮るのと、いくつかのコツを知った上で写真を撮るのとでは上達速度が違ってきます。
私自身、それほどスナップ写真がうまいというわけではないのですが、それでも、いくつかのコツを知ってからは、写真のクオリティが高まったような気がしています。
今回は、そんなスナップ写真の撮影において、ワンランク上の写真を目指すためのコツを3つご紹介します。
縦と横で撮る
カメラで写真を撮るのに慣れていないと、ついつい横構図でだけ写真を撮ってしまいませんか?私は今でも、意識しておかないと縦構図の写真を撮ることを忘れてしまいます。
横構図と縦構図では、写真に与える印象が違うとされています。撮った写真の世界観をどのように見せたいかで、縦と横どちらが良いかが変わってきます。
とは言え、撮っている時にどちらが良いかというのは案外分からないものです。撮影する時は横で撮った方が良いと思っていても、後から見返すと縦の方が合ってたな、ということも往々にしてあるものです。
そんな時どうすれば良いかと言えば、答えは結構シンプルで、両方撮っておけば良いのです。使うかどうか分からないけど、縦でも横でも撮っておけば、後からじっくりと決めることができますからね。
いくらでも写真を撮れるのはデジタルカメラのメリットです。利益は最大限に享受するようにしちゃいましょう。
構図や角度を変えて何枚も撮る
スナップ写真というと、ついつい「一瞬を切り取る」という印象が強くて、撮る写真は一期一会、同じような状況では一枚しか写真を撮らないものと考えてしまうかもしれません。
移動中の人などを撮る場合、それもある意味正しいのですが、スナップ写真でも静物を撮ることは多く、そういう場合は自分が納得いくまで、構図や角度、露光など条件を変えて撮影するのは全然アリです。
横構図と縦構図のところでも言いましたが、写真を撮っている時に「めちゃくちゃ良い写真が撮れた!」と思っていても、後から見返すとイマイチ・・・ということはよくあることです。そんな時、構図や角度、露光などの撮影条件を変えてたくさん写真を撮っておけば、その中に理想の一枚が撮れている可能性は飛躍的に高まります。
シャッターチャンスを待つ
スナップ写真に限らず、写真撮影には忍耐力が必要不可欠です。良い写真というのは簡単には撮ることはできません。時間や場所、季節など複合的な条件により、写真を撮るのに適している条件は変わってきます。街中でのストリートスナップのように、そういった条件が目まぐるしく変わる場合はなおさらです。
写真を撮ることに慣れていない人ほど、一つの場所で撮影する時間は短い傾向にあるのではと思っています。あちこち歩き回ってたくさんの写真を撮りたい気持ちはわかるのですが、ワンランク上を目指すのであれば、じっとこらえて一つの場所で理想の条件がそろうまで「待つ」のも一つの選択肢です。
「ここで人が歩いているところを撮れたらすごく良さそう。若い人より年配の夫婦の方が世界観に合うな。よし、理想の人がここを通るまで待つぞ!」
みたいな感じで、焦らずにシャッターチャンスを待つということも覚えておくと良いかもしれません。
まとめ
今回は、スナップ写真のクオリティを上げるためのコツについてご紹介しました。技術的な内容ではなく、あくまで写真を撮る上での心構えでしかないので、誰でも今日から取り組むことができるものです。
これでけでも、意識するとしないとでは撮れる写真の質は結構違ってくると思うので、スナップ写真を上達したいと考えている方にはぜひ試していただきたいです。