PENTAXとはどんなカメラなのでしょう。
ミラーレスカメラ全盛の時代に一眼レフカメラを作り続けると高々に宣言したのが2021年のことです。ミラーレスが便利とは言え、レフ機を扱う楽しさはレフ機独自のもの です。
そういった一眼レフカメラが好きな写真家たちから、PENTAXのスタンスは大いに歓迎されています。
2021年春、待望のAPS-Cフラッグシップ機の最新モデル『PENTAX K-3 Mark III』を発売しました。その出来の良さは、今後もPENTAXのカメラを安心して使い続けられると確信するクオリティでした。
K-3 Mark IIIが無事発売されたことは良かったのですが、気になるのはその 次のモデルがいつ発売されるか、ということでしょう。PENTAXのカメラはそう頻繁には発売されませんので、しばらく先のことになるのではと予想しています。
では、2022年現在、PENTAXのカメラを買うとすれば、どのモデルを購入すれば良いのでしょう?
今回は、今買うべきおすすめのPENTAXカメラ5選としてご紹介したいと思います。
PENTAXの一眼レフカメラの特徴
カメラの紹介の前に、PENTAXのカメラの特徴を整理したいと思います。
優れた光学ファインダー
まず注目すべきは、PENTAXというカメラは ファインダーの作りに非常に拘っている ということです。
PENTAXのカメラのファインダーは、エントリーモデルからフラッグシップまで、ファインダー視野率100%のペンタプリズムで作られています。
キャノンやニコンの一眼レフだと、エントリーモデルはファインダー視野率が100%じゃなかったり、ファインダーもペンタプリズムじゃなかったりと、コストカットされているのが普通ですので、ここは嬉しいポイントです。
堅牢性に優れたボディ
PENTAXのカメラは過酷なフィールドでの撮影に耐えられるよう、ボディの堅牢性は非常に高いです。雨が降っている中での撮影や、冬の山の中など過酷な環境でも動作するスペックを有しています。
プロでもない限りそれほど過酷な環境で写真を撮るという機会はないかもしれませんが、頑丈であればそれだけ壊れにくいことにも繋がるので、長く使い続けることができるという安心感 があります。
手を出しやすい価格の純正レンズ
PENTAXの純正レンズは 価格が低めのものが多い です。
発売してからある程度の年数が経過しているというのが理由の一つですが、カメラのレンズは純正を使いたいという方にとっては魅力的な点ではないでしょうか。
また、古いレンズといっても 写真の写りに不満を持つことはまずない ので、純粋にコスパが高いというメリットを感じてもらえるのではないかと思います。
今、買うべきPENTAXのカメラTop5
PENTAXのカメラを今買うならどのモデルがオススメなのでしょうか。オススメのカメラを5つほどご紹介したいと思います。
PENTAX KP
少し前にディスコンとなったPENTAX KPですが、まだまだスペック的には現役 です。
PENTAX KPには一眼レフに特徴なグリップがなく(取り替えれば付けられるけど)、非常にコンパクトな外観なので、お散歩スタイルの撮影が似合いそうです。
オールドルックな外観が昭和レトロな雰囲気を醸し出してくれるので、ここは オールドレンズなんかを付けて楽しみたい ですね。
PENTAX K-70
PENTAXのエントリーモデルです。
価格帯としてはエントリー機に分類されますが、視野率100%、ペンタプリズム製のファインダー、防塵防滴、ボディ内手振れ補正搭載と、スペック的には他社の中級機ぐらいの能力があり、コスパが非常に高いです。
AF性能や連写性能などはそれほど高くありませんが、スナップ撮影から風景撮影まで、このカメラで撮れない被写体はほとんどないため、特に初心者の方には間違いなくおすすめのカメラです。
GR III
PENTAXじゃないけどランクインです候補が少ないので
最強のスナップシューターの名に恥じない名機 ですね。
コンデジですのでレンズの交換はできませんが、その分GR IIIに最適化されたGRレンズと、APS-Cという大型のセンサーを搭載したプレミアムコンデジですので、撮れる写真のクオリティは一眼レフと比べて遜色ありません。
ポケットにそのまま入れられるほど軽量コンパクトなカメラですので、どこにでも持って行くことができます。
PENTAXカメラのサブ機としてもおすすめなカメラです。
PENTAX K-1 Mark II
PENTAX唯一のフルサイズ機です。
発売されてからシルバーエディションが出たり、J limitedが出たりと、色々と息が長いモデルでもあります。
有効画素数3680万画素で、当時は高画素機という扱いでしたが、2022年現在、4000万画素や5000万画素を超える画素数のカメラが次々と発売されたため、それほど高画素と言えるものではなくなりました。
が、腐ってもフルサイズ機、ダイナミックレンジの高さや、高感度耐性の強さなど、フルサイズ機の強みを活かした写真を撮れる ポテンシャル的にはまだまだ現役 です。
後継機が出るのは早くても数年後のはずなので、PENTAXでフルサイズ機が欲しいなら、今のうちにさっさと買ってしまいましょう。
中古であれば非常にお安く入手できるようになってきましたし。
ただ、どうせ今買うなら、せっかくですしJ limited版を買ってしまうのもアリだと思います。めちゃくちゃかっこいいですし。
PENTAX K-3 Mark III
予算さえ許せば、ダントツでお勧めなモデル です。
PENTAX APS-C機としてのフラッグシップモデルであり、全世界のペンタキシアンが心待ちにしていたカメラです。そのスペックは待っただけあり、かなりハイレベルな領域で完成度が高く仕上がっています。
これまでのPENTAXカメラはどこかしらでパッとしない印象のあるモデルが多かったのですが、このK-3 Mark IIIは本当に 弱点らしい弱点がありません。
ガチでなんでも撮れるカメラになっていますので、長く使っていきたいのであれば間違いなく一番のおすすめカメラです。
予算さえ許せばですが(二度目)
まとめ
本日はPENTAX K-1 Mark IIとPENTAX K-3 Mark IIIを使っている私が、独断と偏見で選んだ、今買うべきPENTAXのおすすめカメラTop5をご紹介しました。
ミラーレス全盛の時代にあえて一眼レフを選ぶ明確な理由は正直ないのですが、昔ながらの光学ファインダーを覗いて切り取るという体験は、今でも十分価値のある楽しさだと思います。
これから先一眼レフは間違いなく先細りしていくでしょうし、まだエントリーモデルなんかも新品で状態の良いものが手に入れられやすい今のうちに、楽しんでみるというのはアリ じゃないかと思います。