PENTAX K-3 IIIの実機が公開されました

PENTAXのAPS-C機フラッグシップ機であるPENTAX K-3 III。

ペンタキシアンだけでなく、一眼レフ好きの方の注目も高いのではないでしょうか。

同じくレフ機を開発しているCanonやNikonは、最近はミラーレス一眼レフに舵を取った形になり、一眼レフ機の新機種というのは以前のようには発売されなくなりました。

そんな中、久しぶりに発売されるフラッグシップの一眼レフカメラ。否が応でも期待が高まると言うものです。

目次

PENTAX K-3 Mark III

PENTAX Official Siteより引用

さて、そんなPENTAX K-3 IIIですが、特設サイトがオープンされてからも、具体的なスペックなどの情報はすぐには出てこず、具体的な発売日に関する言及も未だない状態でした。

随分と焦らされるなぁという感じの状況が続いていたのですが、昨日、PENTAX K-3 IIIの関係者向けの内覧会があり、メディアやカメラマンなどに対して実機が公開されました。

まだ情報が錯綜していると言うか、RICHOから公式に言及があったようではないのですが、内覧会に参加したメディアによると、発売は2月末を予定しているようです。

まぁ、RICHOのことですから遅れる可能性もゼロではないでしょうが、今回の内覧会でさわれたK-3 IIIはほぼ完成の域に達しているようですし、おそらく現在は最終調整の段階というところなのではないでしょうか。

PENTAX Official Siteより引用

現時点で致命的な問題が解決していないようであれば、内覧会などもまだ開いていないはずですし、何より発売日も未定のままにしているはずです。内覧会での非公式な言及とは言え、「2月末発売を目指している」と言うのは嘘ではないのでしょう。

発売日まで残り2ヶ月少々という段階です。

各界隈から熱い視線が注がれるK-3 III、実機を触れる日が待ち遠しいですが、本日はここで少し、現時点で判明しているK-3 IIIのスペックや特徴についてまとめてみたいと思います。

PENTAX K-3 IIIとは

PENTAX K-3 IIIとは、リコーイメージングが開発中の、APS-Cセンサーを搭載した一眼レフカメラの次期フラッグシップモデルです。

もともと、PENTAXはAPS-Cを中心とした一眼レフを開発しており、2016年にフルサイズのK-1、2018年にアップグレード版のK-1 IIを発売しました。その間もAPS-Cモデルは発売されていましたが、2017年に発売されたPENTAX KPを最後に、APS-C機の発売は止まっていました。

今回、久しぶりにPENTAXのAPS-Cモデルが発売されることになります。

PENTAX Official Siteより引用

スペック

型式TTL AE・AF一眼レフデジタルカメラ
マウントPENTAX Kマウント
イメージセンサーAPS-C(CMOS、サイズ:23.3mm×15.5mm)
有効画素数約2573万画素
総画素数約2678万画素
ISO100~1600000
ファインダーペンタプリズムファインダー
約1.05倍
視野率100%
モニターTFTカラーLCD
3.2型 (アスペクト比3:2)
約162万ドット
シャッター電子制御式縦走りフォーカルプレーンシャッター
*リアル・レゾリューション・システム時には電子シャッターを使用
1/8000秒~30秒(1/3EVステップまたは1/2EVステップ)
バルブ(タイマー露光設定可能:1秒~20分)
連写12コマ/秒
露出TTL開放測光、分割測光/中央重点/スポット/ハイライト重点
サイズ約134.5mm(幅)×103.5mm(高)×73.5mm(厚) 
質量約820g (バッテリー、SDカードを含む)
約735g (本体のみ)

K-3 IIやK-1 IIから正統に進化してきた印象ですね。センサーは約2600万画素の新センサーを採用しています。

他にも、露出にハイライト重点が追加されましたが、これはGR IIIから持ってきた感じでしょうか。重量、サイズともに、APS-Cの一眼レフとしてコンパクトにまとめてきた印象です。

注目すべき特徴

ファインダー

PENTAX Official Siteより引用

PENTAX K-3 IIIの特徴と言えば、何といってもファインダーでしょう。PENTAX K-3 IIIのファインダーは、新開発したというガラスペンタプリズムを採用しており、ファインダー倍率1.05倍を実現しています。

一眼レフのファインダー倍率が1倍を超えているって、あまり他のカメラでは聞きませんよね。ファインダー像の大きさについてはK-1と同等によく見えるとのこと。

私はPENTAXカメラのファインダーはK-1 IIしか見たことがないため(一応MZ-5はありますが)、あまりファインダーの見えやすさと言われてもピンと来ないのですが、K-1 IIのファインダーでも十分よく見えると思っているため、K-3 IIIのファインダーに不満を持つことはなさそうです。

また、K-1シリーズで指摘されてきた、ファインダーの色付き問題も解消されているようで、白が白としてきちんと見えるファインダーに仕上がってるとのこと。期待が高まりますね。

個人的にK-1 IIのファインダーが黄色いと言われても、正直「そうなの?」って感じですが、それもK-3 IIIのファインダーを覗くと変わるんですかね。早く実機で試してみたいです。

最高12コマ/秒の高速連写性能(でもバッファは弱い…)

これも個人的にはとても期待している、PENTAXらしからぬ高速連性能。まぁ、ミラーレス機だと20コマ/秒でも珍しくない昨今ですので、飛び抜けて凄いというものでもないのですが。とはいえ、メカシャッターで12コマ/秒は十分プロ級を名乗れるだけのスペックであることに違いはありません。

12コマ/秒の連続撮影が必要になる場面というのはほとんどないのですが、連写性能は漢のロマン。たくさん撮れるに越したことはありません。

一方で気になるのが、撮影可能枚数が、JPEG37コマまで、RAW:32コマまで、RAW+:30コマまでと言うバッファの弱さ。

2017年に発売されたNikon D500と比べても桁が一つ足りないです。これも(悪い意味で)PENTAXの伝統ではあるのですが、せっかくの高速連写性能を活かすのであれば、もう少しこの周りは強化して欲しかったところです。

進化したAF

AFもK-3 IIから大きく進化しています。測距点(位相差)が101点(クロスは25点)と、K-3 IIの27点(クロスは25点)から大幅に増加しています。12コマ/秒の連続撮影性能と併せて、野鳥や電車、飛行機などの動体撮影で歩留まりが下がりそうですね。

ただ、これがめちゃくちゃすごいかと言えばそんなことはなく、例えば2016年に発売されたNikonのD500は測距点153点、クロス99点と、4年も前の機種にも関わらずK-3 IIIを上回っていますし、各社ミラーレス一眼レフのフラッグシップとは比ぶべくもなしです。

まぁ、他マウントのカメラと比べても仕方ないですし、K-3 IIIが気になっている人(つまり私)にとっては、純粋にK-3 IIから大幅に進化したと言う事実を素直に喜びたいところです。

デュアルカードスロット

個人的にあまり重要視はしていないのですが、当然のようにデュアルカードスロット仕様です。スロットはどちらもSDカード用で、スロット1のみUHS-IIに対応しています。

特にプロ向けのカメラの場合、データの損失を防ぐと言う意味合いでデュアル仕様であることが多いのですが、個人向けとしても、JPEGとRAWをそれぞれのカードに保存できるなど、間違いなく便利ではあります。

ただ、正直K-3IIIのバッファ周りの弱さをフォローするという意味でも、シングルスロットでも良いので、XQDカードを採用して欲しかったなぁと思うところです。XQDカードが採用されていれば、連続可能枚数ももう少し伸びて、K-3 IIIの強みをいかせたのではないかと思うのですが。。。

まぁ、主な購入層はハイアマチュアやプロ向けでしょうから、仕事でも使うためにデュアルスロットは外せなかったのでしょうかね。

価格

最大のポイントであるお値段ですが、「20万円台後半(予定)」と、正確な価格は不明ですが、正直少しお高めな印象です。

ただ、カメラ市場は全盛期の14分の1程度まで規模が縮小しているというデータもありますし、ユーザーの数が減れば、その分価格を上げるのは致し方ないのかなと思います。むしろ、これまで利益ではなく数を追ってきたことが、カメラ業界衰退の原因なのではと言う話もよく聞きますからね。

良いものを適正な価格で売る。その値段に見合うカメラであれば、多少高くてもユーザーは付いてきてくれるはずです。

一眼レフ機に未来はあるか

PENTAX Official Siteより引用

さて、K-3 IIIについての特徴などについてまとめてきました。2021年と言う、CanonやNikonですらミラーレス一眼レフに舵を切った情勢の中、新しい一眼レフが発売されることを素直喜びたいところです。

一方で、心配なのはその次。K-3 IIIの後継や、K-1 IIの後継は登場するのでしょうか。それは、ある意味今回発売されるK-3 IIIの売れ行きに左右される部分もあるのではと思っています。

デジタルカメラ産業は斜陽産業です。一眼レフは既にカメラのメインストリームを外れ、世間的なトレンドはミラーレス一眼に移行しています。そしてそのミラーレス一眼でさえ、スマホにポジションを奪われつつある現実があります。カメラを安く作って売って、それなりに儲かった時代は終わったのです。

昔のようにカメラを作れば売れた時代は既になく、価格も現在の需要と供給を見越した上で、確実に利益となる値段を付けなければならないはずです。そもそも、値段だけを見て判断するのであれば、SonyやCanon、Nikonからお買い得な価格でミラーレス一眼が発売されており、それを購入すれば済む話です。

今の時代、あえて一眼レフカメラ、それもPENTAX機を買おうとしているユーザーは、値段や性能だけでない、譲れない何かをPENTAXに感じ取って購入しているはずです。

私自身、PENTAXのカメラには性能だけでない、手に馴染む使い心地が好きで、PENTAXのカメラを使っています。

ぜひ、いちPNETAXファンとしては、これからもPENTAXカメラを開発しつづける体力を付けてもらうためにも、ある程度値段が高くても良いから、ぜひ良いカメラを作り続けて欲しいと切に願っています。

K-3 IIIの発売を心より楽しみにしています!

<2021.03.31 追記>
PENTAX K-3 Mark IIIが正式に発表されました。
シルバーのプレミアムキットを予約済みです(^ ^)v


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