先日機材整理して多くのカメラを手放した、とご報告していましたが、さっそく新機材を購入してしまいました。ブラックフライデーセールで安くなっていて、つい。。。
カメラオタクあるあるですね(ない)
購入したのはLUMIXのGH6。マイクロフォーサーズ機を触るのはLUMIX G9 Pro以来です。
ここ数年、あまり元気のなかったマイクロフォーサーズ勢ですが、2022年は飛躍の年となりましたね。OM SystemからOM-1、そしてパナソニックからはGH6が発売され、共に従来機と比べて大きくスペックアップしての登場で非常に大きな話題となりましたよね。
GH6を導入した理由としては、衝動買いというだけでなく一応いくつかありまして、諸事情により動画機能に強いカメラが必要になったため、というのもあります。
GH6は20万円台で買えるガチのシネマカメラ、と呼ばれることもあるほど動画撮影に強いカメラです。とりあえず、これを持っておけば今後の動画撮影は安泰でしょう・・・というか、使いこなせるのかという方が心配ではありますが。
はい、頑張って使いこなせるようになりたいと思います。
というわけで、本日はGH6の購入レビューということで、ざっくりとまとめてみようと思います。
仕様
まずは主要なスペックから。
名機と名高いGH5、その後継機であるGH5M2と主要な機能を比較してみました。
さすがフラッグシップ機として開発されたGH6シリーズのスペックは抜きん出ていますね。動画機能の充実ぶりはもちろんですが、スチル性能もGH5M2からさらに強化されています。
一方で、6Kフォトや4Kフォト機能がオミットされたりと、完全なる上位互換機というわけでもありません。
重さもボディのみで739g、寸法も一般的なフルサイズミラーレス機を上回るほどで、万人におすすめできるモデルとは言えなくなっています。
記録メディアも、デュアルSDカードスロットからCFexpress Type BカードとSDカードのデュアル構成に変更となり、賛否両論ありそうな感じです。
それら全てはプロの使用に耐え得る動画性能を実現するための犠牲なのだと認識しています。
明らかにビデオグラファーなど、一部のターゲットを強く意識したモデルになっていることからも、それが見てとれますよね。
GH6 | GH5M2 | GH5 | |
---|---|---|---|
発売日 | 2022年3月25日 | 2021年6月25日 | 2017年3月23日 |
センサー | 4/3型Live MOS センサー | 4/3型Live MOS センサー | 4/3型Live MOS センサー |
常用ISO感度 | 常用: 100~25600 拡張: 50 | 常用: 200~25600 拡張: 100 | 常用: 200~25600 拡張: 100 |
有効画素数 / 総画素数 | 2521万画素 / 2652万画素 | 2033万画素 / 2177万画素 | 2033万画素 / 2177万画素 |
連写機能 | 約14コマ/秒 | 約12コマ/秒 | 約12コマ/秒 |
最大撮影コマ数 | RAW連写 / RAW+JPEG連写:200コマ | RAW/RAW+JPEG連写:108コマ以上 | RAW/RAW+JPEG連写:60枚以上 |
静止画形式 | RAW、RAW+JPEG、JPEG | RAW、RAW+JPEG、JPEG | RAW、RAW+JPEG、JPEG |
AF方式 | コントラストAF | コントラストAF | コントラストAF |
顔認識 | 瞳AF、リアルタイム認識AF、人体認識、動物認識、頭部認識 | 瞳AF、リアルタイム認識AF、人体認識、動物認識、頭部認識 | 瞳AF |
フォトモード | - | 6Kフォト、4Kフォト | 6Kフォト、4Kフォト |
シャッタースピード | メカ: 1/8000~60秒、電子先幕: 1/2000~60秒、電子: 1/32000~60秒 | メカ: 1/8000~60秒、電子先幕: 1/2000~60秒、電子: 1/16000~60秒 | メカ: 1/8000~60秒、電子先幕: 1/2000~60秒、電子: 1/16000~1秒 |
ファインダー | アスペクト比4:3 / 0.5型(12.48mm) / 有機EL(OLED) ライブビューファインダー | アスペクト比4:3 / 0.5型(12.48mm) / 有機EL(OLED) ライブビューファインダー | アスペクト比4:3 / 0.5型(12.48mm) / 有機EL(OLED) ライブビューファインダー |
モニター | 3.0型 / 約184万ドットモニター | 3.0型 / 約184万ドットモニター | 3.2型 / 約162万ドットモニター |
モニター形式 | バリアングル+チルト | バリアングル | バリアングル |
動画機能 | 5.7K(5728x3024) 60/50/48/30/25/24fps、Cinema4K(4096×2160)・4K(3840×2160) 120/100/60/50/25/24p、フルHD 240/200/120/100fps | Cinema4K(4096×2160)・4K(3840×2160) 60/50/25/24p、フルHD 180fps | 4K(3840×2160) 60/50/25/24p、Cinema4K(4096×2160) 24p |
動画フォーマット | MOV:H.264 / MPEG-4 AVC、H.265 / HEVC、ProRes MP4:H.264 / MPEG-4 AVC、H.265 / HEVC | MOV / MP4 : H.264 / MPEG-4 AVC、H.265 / HEVC | MP4、MOV、HEVC H.265、AVCHD Progressive、AVCHD |
手ブレ補正 | 7.5段 | 6.5段 | 5段分 |
カードスロット | カードスロット1:CFexpress Type Bカード カードスロット2:SDメモリーカード | ダブルカードスロット(SDメモリーカード / SDHCメモリーカード / SDXCメモリーカード | ダブルカードスロット(SDメモリーカード / SDHCメモリーカード / SDXCメモリーカード |
寸法 | 幅 約138.4mm×高さ 約100.3mm×奥行 約99.6mm | 幅 約138.5mm × 高さ 約98.1mm × 奥行 約87.4mm | 幅 約72.0mm × 高さ 約114.0mm × 奥行 約113.0mm |
重量 | 約823g(本体、バッテリー、SDメモリーカード1枚含む)、約739g(本体のみ) | 約727g(本体、バッテリー、SDメモリーカード1枚含む)、約647g(本体のみ) | 約435g(電池含む) 約340g(本体のみ) |
防塵・防滴 | ○ | ○ | ○ |
動作環境(使用可能温度 / 湿度) | -10~40℃ / 10~80% | -10~40 ℃ / 10~80 % | 0℃~40℃ |
外観
でんっと佇む見た目は非常にインパクトがあります。
その寸法は、幅が約138.4mm、高さ約100.3mm、奥行き約99.6mmと、フルサイズ一眼レフカメラ比べても遜色ありません。
739gという重さは、やはりミラーレスカメラ、それもマイクロフォーサーズ機として考えると非常にインパクトがあります。が、グリップが大きいため、ホールド感は悪くありません。
フルサイズと比べてレンズが軽量コンパクトということもあり、数字のインパクトよりは重さが欠点にはなっていない、というのが正直な感想です。
もちろん、そんなことをいくら言っても、マイクロフォーサーズ機の大きなメリットの一つである機動力の高さは失われているのも事実です。
もちろん、それを補ってあまりある動画性能を有している訳ですが。
マイクロフォーサーズに何を求めるかで評価が大きく変わるカメラと言えそうですね。
ボディ前面及び、上面にある赤いボタンがアクセントになっており、非常にかっこいいですね。
動画ボタンとのことで用意されているのだと思いますが、LUMIXシリーズはシャッターボタン押下で動画の録画を開始できる設定にも出来ますので、動画をよく撮る方であればそちらを使った方が使いやすいかもしれません。
WB、ISO、露出補正が独立したボタンとして用意されているのは上位機種の証(?)ですね。
ボタン配置に慣れれば、ファインダーを覗きながらでも設定変更できますので、個人的に物理ボタンは多い方が好みです。
ちなみに、ボタン押下時の機能はカスタマイズ可能ですので、好きに変更することが可能です。カスタマイズの自由度は非常に高いと言えます。
反対側にはカメラのドライブを変更するためのダイヤルが備わっています。これもエントリーモデルとかだと省略されることが多いですよね。
連写とかタイムラプスとか、たまにしか使わない機能ではあるのですが、いざ使う時に即座に変更できるのはやっぱり便利です。
あと、何気にシンクロ端子も搭載していますので、スタジオ撮影とかでも使用できるかもしれませんね。GH6は動画撮影特化のカメラなので、これは正直いらないのでは、と思わなくもないです。
私は物撮り用途としてモノブックストロボ持ってますのであれば活用できるのでありがたいのですが、そんなのレアケースな気がしなくもないです。オフストロボで十分代用できるからね。。。
解像度368万ドットの有機ELファインダー搭載です。
ぶっちゃけ、このカメラを買う層の大半は動画撮影目的だと思いますので、ファインダーはなくて良かったんじゃないかと思わなくもないです。競合機であるソニーのFX3は潔くファインダーレスですし。
ただ、カメラオタとしてはファインダー搭載機が好きなので、個人的には嬉しいポイントです。スチル撮影ではあった方が絶対に便利ですからね。
液晶はまさかのバリアングル+スチルという、双方の良いとこ取りみたいな機構を採用しています。
バリアングル液晶とチルト液晶は双方にメリットデメリットがあり、どちらの方が優れているというものではありません。なので、片方を採用すればもう片方のファンからは批判されるという難しい問題があるのですが、GH6はそこを力ずくで解決してきたわけですね。
一般的に、バリアングルモニターの方が構図の自由度は増しますが、横位置撮影をするとレンズの光軸ズレが生じるため、スチル撮影ガチ派からは嫌われている印象です。逆に、動画撮影派はバリアングルが主流なのかなと思っています。
まぁ、複雑な機構になった分、本体が分厚くなり重量も増してしまっていると思いますので、潔くバリアングルにして少しでも本体を薄く・軽くした方が良かったのでは、という気もします。
記録メディアはCFexpress・SDダブルスロットです。
GH6はガチのシネマカメラとしての側面を持つため、非常に高ビットレートな撮影モードも用意されています。よって、モードによっては最高クラスのSDカードでも保存しきれない、という問題が出てきます。
それゆえのCFexpress採用です。片方SDカードにしてくれたのはパナソニックの良心でしょうか(コスト削減もあるでしょうが)
GH6がガチの動画機たる所以が、このファンでしょうかね。
夏場でも絶対に撮影が停止されないスペックを目指して開発されたそうです。
まぁ自分のようなライトユーザーがファンが回るほど長回しで動画撮るかというと微妙ですが、いざという時でも撮影が熱停止しない、という安心感はありますよね。
そしてHDMI Type A端子搭載。動画ガチ勢はType A必須という風潮ありますよね。私的にはどちらでも良い部分ですが、耐久性の面などでType Aは優れるというのはあるみたいです。
作例
レンズは今のところキットレンズの『LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S.』しか持っていません。
まぁこれ一本あれば広角から望遠までかなり幅広く使えますので、しばらくはこれ一本で十分かなぁと思っています。
背景ボカした写真はやや厳しいですが、無理にマイクロフォーサーズで撮る必要もないですし。
まとめ
まだ軽く触っただけですが、なかなか満足度の高いカメラです。
大きく重い、というネット情報があったため少し、買ったことを後悔する可能性もあるかも、、、と心配しましたが、それは杞憂でした。
というか、LUMIXの使い心地ってカメラメーカーの中でもかなり良い方だよね、というのはG9 Proを使っていた時から感じていたことですので、大丈夫だとは思っていたんですけどね。
動画作例なんかもいずれご紹介できればと思いますが、写真撮影と違って気軽に用意出来ないですからね。どこかに撮影に行かねば。。
これからじっくりと使いこなしていきたいと思います。